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院長コラム1月号

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近年、誤嚥性肺炎による死亡が多くなり、話題になっています。

高齢化に伴い、脳や筋肉の飲み込む力が落ちて、肺と食道を分ける弁が上手く働かなくなってきます。特に肺の入口の弁がピタッと閉まっていないと、自分では気付かないうちにチョロチョロと、お口の中の唾液と一緒に口腔内細菌が入っていき、免疫の弱っている人は、すぐに肺炎を起こします。

対策として、他の筋肉と同じように、舌や飲み込む為の筋肉を鍛えることも、一つの方法です。

歯科の分野では、肺炎を起こさないように、肺に流入するバイ菌の量を少なくする事を目的に、口腔ケアを定期的に行っています。歯ブラシによる方法だけでは、ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間の奥深い所に毛先は届かないので、特別な器具を使って、そこに住んでいる細菌をかき出してキレイにし、口腔内の細菌の量を減らします。口腔内の細菌を減らす上でもう一つ注意が必要なのは、古い入れ歯です。プラスチック製の入れ歯は、一見穴が空いていないようですが、細菌の大きさから見れば、とても良い住み家になっています。古い入れ歯は洗ったり消毒したりして、汚さないように使っていると思いますが、プラスチックの細い穴の奥に入り込んだ細菌までは、取り除けません。まるで口腔内に細菌を飼っているようなものです。

対策としては、殺菌できる薬剤に夜間漬けておくとか、新しい物に作り替えていくとか、保険ではありませんが、プラスチックの少ない金属製入れ歯を作るなどするのが良いと思います。

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