院長コラム2月号
2025年問題、これは団塊の世代約800万人が75歳以上になり5人に1人は、後期高齢者になって、医療や介護にお世話になる人が増えてきます。
この時、少子化も同時に進行しているので、労働人口の現象で人手不足になり、人件費が上がった上にサービスは低下すると言うことです。
日本人のみんなが誰も経験したことがない、超少子高齢化の時代に入り、解決が困難な多くの問題が降りかかってくると予想されます。
例えば、エネルギーや食料の値段が上がったり、歯科診療の窓口の支払いも
じわじわと上がっています。
それよりもっと問題なのは、自分自身の体力や気力の衰え、さらに加えて、長年使ってきた体、目や歯に始まり少しずつ壊れてくると言うことです。
今は良い医療があるので、多少の故障は万全でないにしても、治り、寿命が確実に伸びていっています。
しかし、このことが幸せな明日へつながるのかと言うと、どうやらそれは難しいようです。次に待っている生活レベルは、日常の生活の一部を誰かの世話になり、さらに高齢化したその先のステップはどうなるかと考えると、あまり明るい未来は描けません。今はまだ体力も気力も残っているので、できるだけ仕事し、あるいは世の中に役立つような社会活動ができています。
しかし、自分のことで世の中に迷惑をかけずに、一生を全うしたいと考えていてもそれは不可能な話です。最後は誰かの世話になって終わることになります。それはそれでしょうがない。そのことを念頭に、少なくとも今の生き様を良くしていこうと考えています。