院長コラム8月号
ゴルフやカラオケを一緒に楽しむ、一人暮らしの80歳過ぎた、かなりの病院嫌いの私の友人が、この間1週間ほど入院しました。友人によると、数ケ月前から多少のめまいがすると言っていましたが、その日は朝から立っていられないほどの症状でした。いつものようになんとか治るだろうと思い仕事に出ました。しかし、
職場には息子さんがいて、いつもと様子が大分違うのを発見し、彼の通報で救急車で運ばれ、病院で脳梗塞の処置を受けました。梗塞の初期で、発見が早く大事に至らずにすみました。残念ながら多少の薬は飲むようになりましたが、ゴルフとカラオケは復活です。
これからは超高齢化の社会、一人暮らしの高齢者が多くなると予想されます。
本人だけの判断では気づかない、あるいは大丈夫だと思ってしまう事で手遅れになり、回復ができないレベルまで病気が進んでしまう事が起きます。
このような事例を少しでも防ぐために、例えば電話の声がいつもよりおかしいとか、顔つきが片方だけ変だとか、今日はいつものカーテンが閉まったままだとか、周りの誰かが気付いてお医者さんにかかれるような、本人自らの環境作りが大切だと思います。明日は我が身かなと思っています。