院長コラム4月号
歯科医療の現場としては、新型コロナウイルス対策をしっかり立て、実行していくことが今一番の課題です。
ウイルスは、ウイルスを持っている人と接触するか、その人の飛ばしたツバなどの飛沫を吸い込むことで感染します。そして、目や鼻の粘膜にくっついて体の中に入り、鼻や舌やのど、そして肺に住みついて仲間を増やし、病気を引き起こします。報道されているように味や匂いがしなくなったり、呼吸困難になるのはそのためです。
そこで、飛沫感染予防ですが、現在ほぼ全ての患者さんと医療スタッフはマスクをしていますので、空気中にツバなどの飛沫を飛ばす、そしてそれを吸い込むことは、ほぼ防げていると思います。目の防御はメガネやゴーグルを付けます。室内の換気もエアーバキュームなどで定期的に行なっています。また、汚れた手で口や目に触れないように手洗いはまめに行うことにしています。
次に、接触感染予防ですが、診療室に入る前に専用薬剤で手洗い、うがいをしていただき、同時に検温して発熱の有無を確かめています。また密接を避けるために予約をゆったりめにしています。
ところで、ヒトの体は外からの病原体に対しての免疫システムを備えていて、侵入をして来たウイルスを押さえ込む力があります。このシステムが働かず病気になってしまうのは免疫力が落ちているときです。遊びや飲食、仕事、悩みや不安も過ぎるといけません。糖尿などの生活習慣病も免疫を落とします。
今一度、健康生活造りを見直して今のウイルス禍を乗り切りましょう。