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院長コラム12月

院長コラム12月

予防歯科は、虫歯や入れ歯の治療ではなく、歯や歯茎の健康を守り、結果的に健康長寿を目的としていて、通院してくださる患者さんが大変多くなりました。お口から身体の健康を良くしようという意識が高まっていると思います。

予防に通うきっかけが、手術前に外科医から「お口のクリニックをして来て下さい」というのがあります。外科手術の予後の善し悪しが、お口の中の細菌に関係します。お口の中が汚れていて歯石や歯垢がたくさん付いているという事は、沢山の細菌がいて、歯茎の中の血管の壁から身体の中に入り込み、血液に乗って体中に回っていって、手術部位などでイタズラをします。

一方、死亡原因で必ず5位以内に入ってくるのが肺炎です。高齢者は口や喉の筋力が弱ってくるので、飲み込みがうまくいかず、肺に通ずる気管に食べ物の

カスや唾液が入り込んで、むせてしまいます。さらに最近の研究では睡眠中に
本人の自覚のないまま、お口の中の細菌が唾液と一緒になって気管に流れ込み、
肺炎を起こす事がわかっています。

このように、お口の中の細菌は体の中に入って、多くの病気の原因となるので、丈夫で元気な身体を維持するには、まずお口の中をキレイにする事が肝心であり、定期的にプロのケアを受ける事をオススメします。

 

岩下歯科医院 院長 岩下 一三

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