院長コラム5月
小学校に入学する頃に最初に出てくる歯で、6歳臼歯というのがあります。この歯は奥歯の真ん中に位置し、やがてかみ合わせの中心となる大事な歯です。
しかし早く生えてくる分、その後に生えてくる歯と比べ、お口の中の虫歯や歯周病菌にさらされる時期も早く、永久歯の中でも早くに失われる歯でもあります。
早い人は20歳代から虫歯が始まります。すると治療が行われひと息つきますが、治したからといって放っておかれるケースが多く、やがて抜くことになります。一度手を加えたものは年月と共に痛んできます。この歯がなくなる事の影響は大きく、噛む能力が落ちるだけでなく、残りの全ての歯のバランスが崩れて、1本1本の負担が大きくなり、そのまま放っておくと、他の歯もグラグラと抜け始めます。抜け方は、前歯が残り奥歯が無くなっていく傾向にあります。
失った歯を補うのに、インプラントなどの最新技術を使えば、元の歯のごとく快適なかみ合わせを回復できますが、時間と費用を考えると、虫歯や歯周病の予防の為に、歯科を受診すると安心です。